モミジのデザイン目録
- 井口ともさんは,美しいモミジの庭を設計する援用ツールを作りたいと考えた。
そこで,京都の寺院等におけるモミジを中心とする平面構成を収集してカードを作成した。52庭園の平面図から得たのは,モミジの樹幹を中心とする2m四方の平面構成1353サンプル。その中には,モミジ以外の要素として,高木,低木,建物,灯篭,景石,飛石,橋,白砂,苔,芝,水,園路の12種のいずれかが含まれていた。それら膨大な量のサンプルを,①要素の種類,②要素の数,③要素の配置と順を追って分類し,490パターンの平面構成に整理,カード化したのだ(上の画像はその一部)。
さらに井口さんは,それらのカードを用いて①②③と順を追って決定していくお施主さんとのやり取りを想定して設計シミュレーションを行い(下の画像はその一部),ツールとしての有効性や課題を検討した。
描画:井口とも
井口さんの試みは,様々な応用や拡張の可能性を示す。AI(ディープラーニング)の進展は,それを後押しするかもしれない。
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井口とも,村上修一(2021)モミジを用いる庭の設計のための援用ツールの作成-京都の52 庭園1353 本のモミジに学ぶ-:都市計画報告集20:157-161
作成:井口とも