河川空間における自発的動線ネットワークの研究
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私たちは,野洲川下流11km区間の河川敷に84本の踏み跡を発見した。そのほとんどは,河道を横断する方向に生じている。他方,河川敷に設えられた園路や管理通路の多くは,河道を縦断する方向である。つまり,元々あった縦の糸に,川の好きな誰かが横の糸を絡ませたかのように,梯状の動線空間が形成された。踏み跡がこの川の魅力を示しているのではないか。
踏み跡の例
踏み跡の例
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脱頴,村上修一(2012):河川空間における踏み跡の分布状況及び既存動線空間との関係に関する研究:ランドスケープ研究 75(5):553-558
脱頴,村上修一(2013):移動型利用の多い河川空間における踏み跡の分布状況及び利用実態に関する研究:ランドスケープ研究 76(5), 547-552